
こんにちは。
Yahoo!ニュースで5月13日に報道された「謎の脳損傷」が話題になっています。
この「謎の脳損傷」は、ハバナシンドロームとも言い、「中国やキューバに常駐している米外交官が脳に謎の損傷を受ける事例が2016年から確認されていること」です。
ワードが衝撃的すぎるだけあって、Twitterでは「マイクロ波兵器ではないか」「陰謀論だ」など様々な声が上がっています。
今回はこの「謎の脳損傷」の原因について触れた記事がありましたので、ご紹介していきます。
また、世間の声も見ていきます。
※なお、この記事はあくまで過去の報道をご紹介するもので、原因について断定はしません。
・謎の脳損傷の原因は殺虫剤?
・マイクロ波攻撃?
・世間の声
米外交官の謎の脳損傷の原因は殺虫剤?マイクロ派兵器との声も
まずはこの謎の脳損傷について報道を見てみます。
米外交官の謎の脳損傷とは?
Yahoo!ニュースによると、以下のように報じられています。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は12日、キューバや中国に駐在していた米外交官らが脳に損傷を受ける事例が2016年から相次いでいる問題で、被害者の数はこれまで知られていた約60人よりはるかに多い130人以上に上ると報じた。
引用:Yahoo!ニュース
中央情報局(CIA)や国防総省の職員らも被害を受けた。19年には外国で勤務する米軍当局者が運転する車が交差点に差し掛かったところ、吐き気と頭痛に襲われ、後部座席にいた2歳の息子が泣きだしたが、交差点から離れると吐き気は収まった。
引用:Yahoo!ニュース
このような内容になっていて、かなりショッキングな感じで心配です。
めまいや倦怠(けんたい)感、頭痛、聴覚・視覚の合併症などの症状が出ているようです。
この「謎の脳損傷」の原因について、Twitterではこのように「マイクロ派攻撃」「戦争」と言った声が上がっています。
世間の声「マイクロ波攻撃?」
キューバや中国 赴任の米外交官が…
へえ
レーダー(電子レンジ)銃か…! ?謎の脳損傷、米外交官ら130人超 2021年5月13日 https://t.co/o2WTdOlK4s
— 平針赤池 (@zxt00b10001) May 13, 2021
電子レンジやスマホの比ではないな。ただ、もともと脳損傷のある自分はどうなる?(笑)
謎の脳損傷、米外交官ら130人以上 欧州、アジアでも確認 NYタイムズ(時事通信)https://t.co/bPGBmXLGTb— A-Show (エーショウ) (@a_show_soul) May 13, 2021
もうヤツらからの攻撃は始まっている。
宣戦布告と見なされてもおかしくない。
謎の脳損傷、米外交官ら130人以上 欧州、アジアでも確認 NYタイムズ(時事通信)#Yahooニュースhttps://t.co/j13vHHVyP8
— Sve-chan(ヤフコメ感覚でリプ失礼) (@Sve_chan) May 13, 2021
謎の脳損傷、米外交官ら130人以上 欧州、アジアでも確認 NYタイムズ(時事通信) https://t.co/urSjz3YeM4
これ恐い話だよな。もしマイクロ波による攻撃なら、照射して事故起こさせて死なせるなんてコトが出来ちゃう訳でしょ。しかも証拠残らないだろーし、邪魔者殺し放題じゃん国によっては。— どら猫 (@mokugekisya) May 13, 2021
アメリカの外交官・軍関係者・国防総省職員など130人以上が謎の脳損傷。中国や欧州、他アジア地域で https://t.co/4qcmiXrzwq
TVニュースで見ないなぁ。
マイクロ波など、何らかの電磁波兵器を当てられたのかな?— 玉野ゆうき (@tamanoyuuki) May 13, 2021
以上のようにマイクロ波や電磁波の類を疑う方もいますが、この原因について2019年に触れられている記事があります。
謎の脳損傷の原因は殺虫剤?
この2016年から起こっている謎の脳損傷についてですが、世界三大通信社の一つであるAFP通信が2019年9月に「殺虫剤」が原因ではないかと報じています。
外交官らが最初に症状を訴えたのは2016年。めまいや倦怠(けんたい)感、頭痛、聴覚・視覚の合併症などで、のちに「ハバナ・シンドローム」として知られるようになった。カナダ・米当局は当初、何らかの「音響兵器」を使った攻撃を疑い、米国とキューバの外交関係は悪化。
一方、カナダ当局はその後、音響攻撃の「可能性は考えにくい」と結論付けた。
引用:afp通信
この情報によると、結局音響攻撃などの攻撃の可能性は低いとし、蚊の駆除剤などの神経剤などが原因ではないかという結論になっています。
カナダ・ハリファックス(Halifax)にある研究機関「脳修復センター(Brain Repair Centre)」の研究チームは、ノバスコシア州保健局(Nova Scotia Health Authority)、ダルハウジー大学(Dalhousie University)と共同で、記憶、集中力、眠りのサイクルをつかさどる脳の各部位がどのように損傷を受けるかを調べ、「神経毒への暴露」が症状を引き起こした可能性があるとの結論を導き出した。
「音響兵器とは何の関係もなかった」「くん煙タイプの蚊の駆除剤に使われる神経剤が原因の可能性が高い」との研究概要を、公共放送ラジオ・カナダ(Radio-Canada)のオンラインニュース誌「オンケート(Enquete)」は報じている。
引用:afp通信
この報道が出たのが、2019年9月のこと。
ですから、2016年に症状が出始めてから3年経ってやっとこの結果が出たということですが、これは2016年のキューバで症状が出た事例についての原因の一説の記事で、今回の中国や他のアジアの国での事例については触れられていません。
キューバでは殺虫剤の散布が定期的に行われており、2016年にはジカウイルス感染症(ジカ熱)の流行対策として、ウイルスを媒介する蚊の駆除キャンペーンが展開されている。ラジオ・カナダは、大使館の記録によれば外交施設や官舎でも殺虫剤がまかれていたと伝えた。(c)AFP
引用:afp通信
今のところ、Yahoo!ニュースでは「現時点で、原因に関する明確な情報は持っていない」となっています。
ですので、この殺虫剤が原因だという見解が今回にも適用されるかどうかは分かりません。
まとめ
今回は、Twitterや報道で話題になっている「謎の脳損傷」通称「ハバナシンドローム」について、原因の一説を見ていきました。
ネット上ではマイクロ波や戦争など怖い雰囲気になっていますが、早期に原因が解明されることを願うばかりです。
AFPによると、キューバでの殺虫剤散布が原因ではないかと2019年に報じられましたが、現在も症状が続いているということで予断を許さない状況です。